家づくりで一番金額が大きくなる住宅設備のキッチン。
奥さんであれ旦那さんであれ、料理を担当する人は多くの時間をキッチンで過ごしますよね。
キッチンの使い勝手は家事の負担軽減に大きく影響し、おしゃれなキッチンはお家の雰囲気左右するので、自分の好みに合った使いやすいキッチンを選ぶことはとても重要です。
実際に我が家も何度も展示場を見学して、自分たちにあったキッチンを選ぶために多くの時間を使ってきました。
タカラスタンダードのホームビルダー向け商品は、多くのハウスメーカーが標準仕様とするコスパの良い人気商品です。
この記事ではタカラスタンダードのホームビルダー向けキッチンについて、キッチン選び初心者でもメリット・デメリットが理解しやすいようにまとめています。
では、行ってみましょー!
タカラスタンダードのラインナップと価格帯(ホームビルダー向け)
タカラスタンダードは1912年に創業し、100年以上もものづくりをしているメーカーです。
もともと「日本エナメル株式会社」として創業初期からホーロー製品を販売し、今では「タカラスタンダードといえばホーロー」というほどの地位を確立しました。
そのホーローのノウハウをキッチンだけではなく、ユニットバスや洗面台などの他の商品にも生かして製品づくりをしています。
タカラスタンダードはリノベーションなどの一般向け商品とホームビルダー向け商品である「オフェリア」と「グランディア」があります。
今回はホームビルダー向け商品である「オフェリア」と「グランディア」について詳しく見ていきましょう。
まず価格帯ですが、ホームビルダー向けの商品であり実際の定価は公表されていません。
一般向け商品である「リフィット」「エーデル」「トレーシア」「レミュー」が上のような価格帯ですので、キッチンの材質や仕様などから予想すると、「オフェリア」が「リフィット」〜「エーデル」、「グランディア」が「エーデル」〜「トレーシア」くらいの価格と考えます。
ちなみに、タカラスタンダードは他社に比べて定価が少し安いですが、値引きがほとんどないため実質は他社と同じくらいの価格帯になることが多いです。
タカラスタンダードの特徴
まず最初にタカラスタンダード共通の特徴から解説していきます。
- キッチンのホーロー部分は汚れにくく耐久性も高い
- キッチン以外もホーロー製
- BOSCHを高さ85cmから入れられる
- キッチン側にコンセントが付けられる
- キープクリーンフードで10年間お手入れ不要
- シンク下のスペースも包丁入れに
1. キッチンのホーロー部分は汚れにくく耐久性も高い
タカラと言えばホーローですね。ホーローとは、金属の表面にガラス質を焼き付けて密着させた素材です。
表面がガラスでツルツルしているので汚れや傷、熱に強く、料理の汚れが付いても簡単に拭き取れます。また、下地は金属なのでマグネットで収納用品をくっつけることができます。
中価格帯のグランディアはキッチンキャビネットや扉面材まで全てがホーロー製ですが、低価格帯のオフェリアはキッチン自体は木製で引き出しの底板だけがホーローです。
2. キッチン以外もホーロー製
キッチン以外にもキッチンパネルやレンジフードもホーロー製です。
キッチンパネルの油汚れはさっと拭き掃除できれいになり、レンジフードの部品の一部は食洗機で洗うことができます。いずれもお手入れがラクになるのは嬉しいポイントですね。
3. BOSCHを高さ85cmから入れられる
タカラスタンダ—ドの食洗機は、Panasonic・リンナイ・三菱の他に海外製でBoschを自社で入れることができます。
Boschは他社では高さ90cm以上のキッチンでないと入れられないことがありますが、タカラの場合は85cmでも90cmでも大丈夫です。
85cmのキッチンにBOSCHを入れたい人はタカラスタンダードが有力候補ですね!
4. キッチン側にコンセントが付けられる
キッチン側にコンセントを2口つけることができます。
キッチン側にはつけることができないメーカーもありますので、調理家電をよく使う人は必須のオプションです。
5. キープクリーンフードで10年間お手入れ不要
オプションで採用できる「キープクリーンフード」。
レンジフ—ドの内部を自動的に清掃してくれますので、およそ10年間は掃除不要と謳っています。
ただ、半年〜1年に1回程度のレンジフードの掃除が不要になるだけですので、コストとメリットを天秤にかけて決める必要があります(実際に我が家はレンジフードの自動清掃は導入していません)。
6. シンク下のスペースも包丁入れに
これは他社でも見たことがない便利なオプションです。
キッチンのシンクの手前はデッドスペースになりがちですが、包丁などの収納に使うことができます。包丁入れをシンク下に設置できることで、包丁を取り出すのに大きな収納を開けなくても済むようになります。
私も包丁を取り出すだけで大きな引き出しを開けないといけないのは面倒だと思っていました。
各グレードの特徴
各グレードの特徴を解説していきます。
オフェリア/OFELIA(低価格帯)
まずはオフェリアについてです。
- カラーが豊富でデザイン性が高い
- キャビネットは木製だが、底板のみホーロー製にできる
1. カラーが豊富でデザイン性が高い
オフェリアは耐久性の高い高圧メラミン面材が31色、化粧シートタイプのオレフィンシートが5色、DAPコートが9色の全45色もあります。これだけのカラーバリエーションですので、必ずみなさんのお気に入りのカラーが見つかるはずです。
キッチンハウスなどで人気のマットな抽象柄もオフェリアには採用されています。
我が家もこの抽象柄のJK-800C(ライトグレー)がとても気に入りました!
扉につける取手も13種類ととても種類が豊富です。
2. キャビネットは木製だが、底板はホーロー製にできる
残念ながらオフェリアのキャビネット自体は木製です。
しかし、引き出しの底板はオプションでホーロー製を選ぶことができます。調味料などの汚れが付着するのは底板が多いですから、そこがホーロー製であればお手入れはかなりラクです。
グランディア/GRANDIA(中価格帯)
グランディアの特徴について解説します。
- キャビネットも扉もホーロー製で汚れにくく耐久性が高い
- 家事らくシンクが選択できる
1. キャビネットも扉もホーロー製で汚れにくく耐久性が高い
グランディアの圧倒的なメリットはキッチンキャビネットだけではなく、扉面材も含めて全てまるごとホーロー製というところです。
汚れや傷に強いため、掃除は簡単な拭き掃除で十分です。また、マグネットがくっつくので整理整頓もしやすいですね。
2. 家事らくシンクが選択できる
家事らくシンクではシンクの中段にも溝が付いており、まな板や水切りを置くことができます。調理スペースを広く確保でき、野菜やパスタの水切りや魚を捌いたりもしやすくなります。
ただ、溝に汚れが溜まりやすい可能性があるので、こまめな掃除は必要かもしれません。
シンクの材質は通常のステンレスかアクリル人造大理石に加えて、クォーツストーン人造大理石(オプション)も選べます。
オフェリアとグランディアどちらがオススメ!?
特徴 | オフェリア | グランディア |
---|---|---|
カラー | 45色 | 16色 |
ホーロー | 底板のみ | 全て |
家事らくシンク | なし | あり |
価格 | 低価格 | 中価格 |
カラ—が豊富でおしゃれなデザインのオフェリアか、まるごとホーロー製でお手入れが簡単で耐久性も高いグランディアか。どちらも一長一短ありますので、好みによるところが大きいかもしれません。
私であれば、せっかくタカラスタンダードのキッチンを選ぶのでホーロー製のグランディアを選びます。
でもデザイン重視の妻はオフェリア推しでした。グランディアのカラーがもう少し多ければ言うことなしですね!
オフェリアとグランディアのカタログは下記のオフィシャルサイトからも閲覧できます。
まとめ
以上、タカラスタンダードのキッチン、オフェリアとグランディアについてまとめました。
- キッチンのホーロー部分は汚れにくく耐久性も高い
- キッチン以外もホーロー製
- BOSCHを高さ85cmから入れられる
- キッチン側にコンセントが付けられる
- キープクリーンフードで10年間お手入れ不要
- シンク下のスペースも包丁入れに
- カラーが豊富でデザイン性が高い
- キャビネットは木製だが、底板のみホーロー製にできる
- キャビネットも扉もホーロー製で汚れにくく耐久性が高い
- 家事らくシンクが選択できる
各社いろいろな特徴がありますので、皆さんが好きになれるキッチンに出会えることを願っています!
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