こんにちは、おもきちパパです。
キッチンって価格帯や機能、デザインなど、選ぶポイントがたくさんあってどれを選べばいいか分からないですよね。
私の場合もキッチンなんて天板がステンレスか大理石かくらいで、あとは大して変わらないと思っていました。笑
でも、ちゃんと勉強してみるといろいろと特徴が分かってきます。
クリナップの展示場を3度も見学した私が、キッチン選び初心者の人にも分かりやすくクリナップのキッチンについて解説します。
この記事を読んでいただければ、他社にはないクリナップ独自の特徴や価格帯別の仕様の違いをスッキリ理解することができます。
では、行ってみましょー!
クリナップのキッチンの商品ラインナップと価格帯
クリナップは1973年に日本で初めてシステムキッチンを販売した会社で、キッチン専業メーカーとして特にキッチンに力を入れています。
クリナップのキッチンは主に下記の3つです。
- 高価格帯のセントロ(税別 1,273,800円〜)
- 中価格帯のステディア(税別 1,066,500円〜)
- 低価格帯のラクエラ(税別 807,300円〜)
カタログのレイアウトプランに表示されている金額を参考にすると下記のような価格帯になります。
セントロの価格差がすごいですね。
では、具体的に見ていきましょう。
クリナップのキッチンのメリット
まず、クリナップのキッチンのメリットから解説していきます。
- ステンレスキャビネット(汚れが付きにくく、耐久性が高い)
- ベアリングレ—ルが標準仕様
- 低価格でもオシャレなカラー
- 排水口と排水カゴに継ぎ目がなくお掃除がラク
1. ステンレスキャビネットで汚れがつきにくく、耐久性が高い
キッチンは木の合板で作られた木製が一般的です。しかし、クリナップのキッチンの売りはキャビネット全体がステンレスで作られています(低価格帯のラクエラを除く)。調味料などの汚れや臭い・カビが付きにくく、強度も高いです。
ただ、どのクラスのキッチンも引き出しの扉面材だけは木製になっているのはちょっと残念です。扉が木製でないのは、大手メーカーではタカラスタンダードだけです。
2. ベアリングレール(サイレントレール)が標準仕様
レールには「ローラーレール」と「ベアリングレール(サイレントレール)」があり、ベアリングレールの方が滑らかで重いものを入れてもガタつきが少ないです。
他社の低価格帯のキッチンはローラーレールが標準のことが多いですが、クリナップは低価格帯のラクエラからベアリングレールを標準採用しており、高価格帯のセントロではさらに滑らかな最高級のレールを採用しています。
ラクエラとステディアのレールも十分スムーズなのですが、セントロのレールは新幹線の発車時のようなスーッ滑るようなスライドで感動しました。ぜひショールームで体感してみてください!
3. 低価格帯でもオシャレなカラーが選べる
キッチン面材のカラーはラクエラ、ステディア、セントロで異なっていますが、ラクエラの場合であっても+10万円程度でオシャレなグランドシリーズが選べますし、特にこだわりがない場合はコンフォートシリーズやシンシアシリーズでも十分でしょう。
ステディアではカラーがclass1からclass5まであり、class 5の方が低価格グレードです。人気色のロッシュチャコールやロッシュグレーはclass5なので、オプション価格なしで選ぶことができます。
カラーにオプション費用をかけることなく、他のところに予算を割くことができるのは良いですよね!
4. 排水口と排水カゴに継ぎ目がなく掃除がラク
『とってもクリン排水口』といって、シンクの排水口と排水カゴがそれぞれ一体形成で継ぎ目がないためお掃除がしやすいです。
ステディア以上のオプションになりますが、お手入れをラクにできる嬉しいポイントですね。
クリナップのキッチンのデメリット
次にデクリナップのキッチンのメリットについても解説していきます。
- 自社でBOSCHが入れられない
- 社名のロゴがダサい
1. 自社でBOSCHは入れられない
キッチン自体のデメリットはあまり思いつきませんでしたが、食洗機との兼ね合いが要注意です。
海外製食洗機を入れたいという人は多いと思いますが、クリナップで入れられるのはパナソニックかミーレのみですので、ボッシュが欲しい人は自分で手配する必要があります。
食洗機の部分は幅45cmか60cm分だけ空けて、空っぽのまま納品してもらえます。
もう1点注意しなければいけないのは、ワークトップが厚いラクエラとステディアではキッチンが85cmの高さだとBOSCHが入れられません。入れたい場合は90cmを選ぶ必要があります。
セントロであればワークトップが薄いですので、85cmからBOSCHが入れられます。
2. 社名のロゴがイマイチ
もう一つは「社名のロゴがあまりカッコよくない」ということです。(キッチン関係ない笑)
日本で初めてキッチンを作った会社ということでその歴史を感じるところではありますが、そろそろ洗練された感じにロゴ変更しても良いのではないでしょうか。笑
ただ、キッチンにこのロゴはつかないようですので、デザイン的には大丈夫かもしれませんね。
ラクエラ、ステディア、セントロのシリーズ紹介
次に各グレードの特徴を解説していきたいと思います。
ラクエラ/rakuera(低価格帯)
ラクエラは807,300円(税別)〜の低価格帯の商品です。安価ながら十分な内容となっています。
- オシャレな扉カラーや取手デザイン
- 硬質アクリル製、アクリル製の人工大理石のワークトップが選べる
- キャビネット自体はステンレスではないが、底版はステンレスに変更可能
1. 十分にオシャレな扉カラーや取手デザイン
全体のところでもお伝えしましたが、ベースのカラーは他社と大きく変わりはなく、オシャレなグランドシリーズはオプション+10万円程度で選択できます。
2. 低価格帯ながらアクリル製人工大理石のワークトップが選べる
低価格帯のラクエラからアクリル系人工大理石を選ぶことができます。
全体の価格は抑えてワークトップだけアップグレードできるのは、オプション地獄で疲弊した我々にとっては非常にありがたいですよね。
シンクも人工大理石を選ぶことができ、人工大理石はステンレスよりシンクの角がシャープでより広く使えます。
また、ワークトップとシンクの素材を同じものにするとシンクの縁の継ぎ目がなくなりお掃除がラクです。
3. キャビネット自体はステンレスではないが、底版はステンレスに変更可能
こちらも全体のところでお伝えしたように本体が木製になってしまうラクエラですが、オプションで底板だけステンレスに変更できちゃいます。
調味料をこぼしたりして汚れるのは主に底板ですから、それをステンレスに変更することができるのもナイスなポイントです。
ステディア/STEDIA(中価格帯)
ステディアは1,066,500円(税別)〜の中級価格帯の商品です。おしゃれさと機能性が充実した最もコスパの良いものとなっています。
- ステンレスキャビネットが標準仕様
- 絶妙なカウンターの段差で目線をカット(デュアルトップ対面)
- フルフラット天板でなくても、A4収納がとれる
- 流レールシンクと洗エールレンジフードが選べる
- セラミックワークトップが選べる
1. ステンレスキャビネットが標準仕様
ステディア以上のグレードでは扉面材を除くキャビネット全体がステンレスになっており、清潔さと耐久性を兼ね備えたキッチンです。
2. 絶妙なカウンターの段差で目線をカット(デュアルトップ対面)
キッチンの前に段差をつける「デュアルトップ天板」では、完全にキッチンが隠れて目の前に収納も取れるハイタイプと手元だけ絶妙に隠れるロータイプがあります。
ロータイプは、ダイニングテーブルに座っている人から手元だけを隠しつつキッチンからの見通しは確保するという絶妙な設計です。
3. フルフラット天板でなくても、A4収納がとれる
ダイニング側に収納が欲しい人は多いと思います。しかし、多くのメーカーはフルフラットにしなければA4サイズが入る深い奥行きの収納は設置できません。
しかし、ステディアに限っては上記の「デュアルトップ対面」のロータイプであっても、A4サイズのダイニング収納を取ることができます。
深い収納は欲しいけど、フルフラットはきれいにしておく自信がない
といった人には「デュアルトップ対面のロータイプ」はかなりオススメの選択肢です!
4. 流レールシンクが選べる
『流レールシンク』は排水溝が隅に配置され、手前からぐるっと回って流れていくシンクの設計です。
ちゃんと流れるか流れないかというのは議論の余地があるかと思いますが(笑)、流レールシンクは排水口が隅にあるので、シンクを広く使うことができます。
どのメーカーのキッチンもシンクの真ん中のところに排水口があって、邪魔だなぁと思っていましたので、このオプションはとても画期的です。
5. 洗エールレンジフードが選べる
他社も同様の商品を出していますが、ステディア以上では自動で内部のファンを洗ってくれるレンジフードを採用できます。
お手入れが10年間不要になるオプション機能です(ホントか!?)が、レンジフードの掃除の頻度なんて半年に1回〜年に1回程度と多くありませんので、予算と相談して決めてもらえればいいと思います。
私の場合は『洗エールレンジフード』は採用しない予定です。機能が付けば付くほど壊れる部分ができてしまいますからね。
6. 中級価格帯ながらセラミックワークトップが選べる
他社では最上位キッチンでなければ最高級のセラミックワークトップは選べないことが多いです。
しかし、クリナップでは低価格帯のラクエラで人工大理石が選べたのと同様に、中価格帯のステディアでもセラミックワークトップを選ぶことができます。セラミックはスペイン・コセンティーノ社の高品質素材を使用しています。
セラミックに憧れているものの高価格帯キッチンは予算オーバーといった人には物欲を刺激されるポイントではないでしょうか。
セントロ/CENTRO(高価格帯)
セントロは1,273,800円(税別)〜の高級価格帯の商品です。デザインも機能も一級品のキッチンとなっています。
- ノイズレスで上質なデザイン
- 超絶滑らかで、幅も最小の「レグラボックス」レール
- 一点一点ハンドメイドの最高級ステンレスワークトップ
- ガスとIHが同時に使えるハイブリッドコンロを採用可能
1. ノイズレスで上質なデザイン
セントロのメリットと言えば、やはり一番はデザインでしょう。木目などの素材の質感がリアルに再現され、凹凸のないノイズレスなデザインです。
セントロではステンレス・人工大理石ともにワークトップの厚みが薄くなっており、スッキリした印象です。しかも、薄くなっているおかげで、85cmの高さでボッシュを入れることができます。
ただ材質や機能性の面から考えると、ステディアでもセラミックワークトップや洗エールレンジフードが選択できますのであまり差はありません。
2. 超絶滑らかで、幅も最小の「レグラボックス」レール
セントロに採用されている超絶滑らかな高品質スライドレールです。レールを目当てにセントロにする人はあまりいないかもしれませんが、これは本当に滑らかすぎて感動しました。
3. 一点一点ハンドメイドの最高級ステンレスワークトップ
セントロの場合は7種類の最高級ステンレスワークトップが選べ、ダーク系のバイブレーション仕上げなどもあり、傷も付きにくくオシャレです。
また、1点1点を熟練した職人のハンドメイドで作成しており、大量生産ではない深みを感じることができます。
これ選べば間違いない!クリナップのオススメキッチンは?
以上を踏まえて、私のオススメをお伝えしたいと思います。
1. 他社にない仕様でかゆいところに手が届く「ステディア」
一番のオススメはコスパが最も良いステディアです。我が家もステディアを採用しました!
ステンレスキャビネットが採用されており、流レールシンクや洗エールレンジフードが選べます。また、デュアルトップ対面で手元も緩やかに隠すことができます。
人工大理石だけでなくセラミックワークトップもオプション採用することができますので、ステディアを選んでおけば間違いないです。
2. 安価でもデザインを犠牲にしない「ラクエラ」
できるだけコストは抑えつつ、でも最低限の機能性とデザインは確保したいといった人にはラクエラがオススメです。キャビネット自体は木製ですがそれは他社と大きく変わりませんし、レールはスライドレールを標準としていて滑らかさや耐久性が高いです。
底板をステンレスにしたり、ワークトップを人工大理石にすることができますので、「キッチン自体は節約したいけど少しだけオプションを付けたい」という人にオススメです。
3. 「セントロ」であれば、他社の高級キッチンも候補に
金銭的に余裕がある人はぜひセントロを見てみてください。デザインと機能性を両立した文句のつけようがない最高級キッチンです。
ただ、クリナップにしかない特徴というのは少なくはなってきますので、他社のキッチンも選択肢に入れておくのは良いかもしれません。
まとめ
以上、クリナップのキッチンについてまとめてみました。
クリナップの特徴は下記の通りです。
- 低価格帯からおしゃれなカラーが揃っている
- 「ステンレスキャビネット」で耐久性があり、お手入れもラク
- 滑らかな「ベアリングレール」が標準仕様
- 「流レールシンク」は排水口が隅にあって広く使える
- 「デュアルトップ対面」ではフラットながら手元が隠せる
もちろん、どのメーカーにもあるような下記の機能は標準orオプションで選択可能ですよ。
- ステンレスシンク、ステンレスワークトップ
- ハンズフリー水栓
- キッチン下オーブンレンジ
- 同時吸排型レンジフード
- 下ろせるタイプの吊り戸棚(手動/電動)
価格はハウスメーカー・工務店によってどのメーカーが強い(割引率が高い)かによって左右されます。
気になったらまずはショールームに見学に行き、見積もりをお願いするのがオススメです。案内してもらえるように必ず予約してから行ってくださいね!
ちなみに私の工務店の場合では、クリナップも他社も同じくらいの価格でした!
皆さんがお気に入りのキッチンに出会えることを願っています!
また、住宅ローンで迷っている人にはこちらの記事もオススメですので、ぜひご覧ください!
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